注文住宅の予算決めは、最初にやるべきことです。いくらくらいかけられるのかが分からなければ、何も決められません。予算によって選べるものが違ってくる注文住宅では、金額設定が決まらないとただ単に希望の条件を挙げるだけになります。それを実現できるかが分からない段階で進めても意味はなく、その後に予算が確定した後に大幅な変更が必要となり、その間の労力が全くの無駄になってしまう可能性があります。
基本的なことですが、注文住宅を建てる時の予算決めでは自己資金プラス住宅ローンで考えるのが普通です。もちろん自己資金が十分にあって住宅ローンを組まずに建てるケースもありますが、決して多くはありません。ほとんどが金融機関から融資を受けることになりますので、いくらくらい借りられるのかも考えます。自己資金はできるだけ多い方が良いと言われますが、それは住宅ローンの額を減らせるためです。
借りる額が減れば、月々の返済額も少なくなって負担が小さくなります。総費用の3割程度の自己資金があると、ずいぶん楽になるはずです。住宅ローンは、借りられる額の上限まで借りる必要はありません。負担にならないくらいの返済額に抑える必要があり、そこから予算を算出するのが正しい方法です。
土地がなければ土地の代金も予算に含めなければなりませんので、より慎重に計算することが求められます。土地価格の高い地域では、予算配分に気を付けながら決めましょう。