注文住宅は、家と土地を分けて形で考えなければならない家づくりです。建て売り住宅の場合は、土地と建物を組み合わせた形で販売が行われていて、土地代と建物代がセットになっている価格になるので、その値段を見れば予算に合う家であるのか否かの判断ができます。一方注文住宅は、土地の購入代金を総予算から差し引いた残りが建築費用(厳密には他にも諸経費が必要)になるので、高い土地を購入すると建築費が少なくなり結果的に小さな注文住宅になることもあるので注意が必要です。総予算は多ければ多いほど良いけれども、これは頭金とローンの借入額の合計になるものですから、頭金が多いほど総予算は大きくなりますし、年収が大きいほど借入可能額も増えるので総予算は高額への期待も高まります。
ただ、ローンは年収の7倍が目安で無理をしない金額で返済計画を立てなければならないので、頭金が少ないと注文住宅の家づくりが難しくなることも少なくありません。頭金はどのくらい用意しておくべきか、分からない人も多いのではないでしょうか。2020年度のフラット35利用者調査によると、土地付き注文住宅の資金における全国平均は4、397万円、融資利用者の頭金の平均は619万円、費用全体の17.5%であることが分かりました。頭金として用意している人は不動産費用の1~2割が目安になっていますので、全体の費用が6、000万円の場合は、最低でも600万円から1、200万円の頭金を準備しておいた方が良いことになります。