国内では北陸地方から東北、北海道は積雪量が多い地域になるので、この地域で注文住宅を建てるには雪対策を十分に行うことが必要です。屋根からの落雪に関しては危険が無く落下する雪が自宅の敷地内であれば、住宅に負担を掛けないので傾斜を強めにした三角屋根に仕上げる方法もあります。注文住宅で人気が高い構造にはスノーダクトと呼ばれる屋根になり、無落雪住宅として雪の重さに耐えることができる構造であれば除雪作業の負担を大きく減らすことができます。スノーダクトはメンテナンスが重要になるので、詰まりを起こさないように点検作業は必須です。
玄関ドアに対しても積雪量の多い地域の注文住宅は玄関フードを取り付けることも行われています。ガラス窓で構成された玄関フードは、積雪が多くても玄関ドアの前に雪が積もることが無くなるので快適性も得られます。同時に玄関フードは防寒対策としても機能性を発揮するので設備としては重要です。屋外の敷地内に対しては、ロードヒーティングの地面にする方法や、融雪槽を設置する方法もあり、融雪槽の場合は使うエネルギーを選択できるメリットがあります。
近隣に雪捨て場が無いという住環境であれば、融雪槽の他に自宅の敷地内に冬期間だけ雪を溜めておくスペースを作っておくことも大切なことです。カーポートもプラスチック製の屋根ではなく、太い柱で積雪が5メートルまで耐えられるような金属屋根のカーポートを選べば破損してしまうことも無くなります。